シエラレオネ・リベリア出張報告


7月22日〜31日の日程で、私は同僚の浜田靖一先生・佐藤勉先生・御法川信英先生とともに、アフリカ西部へ出張いたしました。

 今回の訪問は議員外交の一環で、私も入会しております自民党内の国会議員で構成する「日本アフリカ連合(AU)議員連盟」の提案によるものです。
 3年がかりでアフリカ連合に加盟する全53ヵ国に友好親善ミッション議員団を派遣する計画の最終年にあたる今年、5ブロックに編成された議員団の1つの団長として、シエラレオネリベリアの2ヵ国を訪問しました。
 両国ともに、日本からの国会議員団の訪問は初めてだそうで、心からの歓迎を受けるとともに、内戦からの復興にかける両国要人の熱意を強く感じました。


 1ヵ国目のシエラレオネでは、副大統領、開発・経済計画大臣、外務副大臣などと会談しました。
 10年余りにおよぶ内戦により、電気・水などのインフラが破壊され、その整備・復旧が緊急の課題であるとお伺いしました。
 また、貧困をなくし、経済発展をめざすためには、雇用の拡大につながるような海外からの投資が不可欠であり、そのために治安の確保に全力を尽くしている旨、そして日本企業による投資を強く期待する声をお聞きしてきました。

マルガイ初代首相銅像前 ベレワ副大統領 ダラミ開発・経済大臣
マルガイ初代首相の銅像の前にて ベレワ副大統領と ダラミ開発・経済大臣との会談


 2ヵ国目のリベリアには、「建国159年記念式典」が開催される日時を選び、訪問しました。
 式典では、私からお祝いの言葉を述べ、同じく来賓として招かれていたガーナの大統領などとも挨拶を交わしました。
 その後に行われる予定だった「大統領主催レセプション」は、会場である大統領府が直前に火災に見舞われ、残念ながら中止となりました。
 招かれていた私たちも大統領府に向かう途中で、まさにその現場に立ち会うこととなり、非常に驚かされました。
 しかし後日、大統領を表敬する機会を得るとともに、外務大臣、下院議長とも会談しました。

 また、リベリアでは現地の診療所や児童の職業訓練施設も視察してきました。
 診療所は、電気もなく粗末なパイプベッドが1台あるだけの施設でありましたが、多くの人が予防接種や診察を受けるために順番を待っていた光景が印象的でした。
 また、ここで使われているワクチンやこれらを保存する冷蔵庫は、日本からの資金が活用されているとのことで、日本の国際貢献の一端を垣間見ました。
 リベリアでは、人口の約10%がエイズに感染しているといわれており、保健衛生面での更なる支援が必要であることを改めて痛感しました。
 次に訪れた職業訓練施設では、不幸にも内戦に駆り出されることになった多くの少年兵や戦争被害児童が、社会復帰に向けた授業を受けていました。
 日本では想像にも及ばないことですが、10歳に満たない子供たちが戦争のトラウマと戦いながら、熱心に技術を習得しようとする姿に大きな衝撃を受けるとともに、平和を守ることの大切さを実感させられました。

ジョンソン・サーリーフ大統領 職業訓練施設 美容師訓練
ジョンソン・サーリーフ大統領との会談 ユニセフ職業訓練施設の前にて 職業訓練施設での美容師訓練


 私はこれまで、モロッコ・ケニア・ザンビアなどを歴訪し、アフリカの現状を理解していたつもりでしたが、今回のような内戦の爪あとがいまだ深く残りつつも、復興に向けて懸命に取り組んでいる国々を視察できたことは、私にとって更なる収穫となりました。
 今回の訪問が、日本とアフリカ諸国との相互理解・交流の礎の大きな一歩なるように、今後も努力を重ねていきたいと思います。



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