「新連携」に大きな期待を寄せて
いま「新連携」を行っている中小企業が業績を伸ばしつつあることを、 皆さんはご存知でしょうか?
これまでの中小企業といえば、ある大会社があって、 その系列にいくつもの企業が枝分かれとなって下請けを行うというのが最も主流でありました。
つまり、大企業を頂点とした、いわばピラミッド型の生産方式でした。
この事業形態ですと中小企業は、大企業から安定した注文を受けることができる反面、 大企業から仕事を回してもらえなければ経営が立ち行かなくなってしまうため、 強い発言力を持つことができないという欠点があります。
そのため、中小企業がたとえ世界に先駆けるような優れた技術を開発したとしても、 どうしても大企業の言い値ベースの契約になりがちになってしまうのです。
そこで、やる気と能力のある中小企業の経営者が考え出した方法が「新連携」なのです。
「新連携」とは、複数の中小企業がそれぞれの得意分野の技術やノウハウを持ち寄って企業連合体を作り、 そこで力を合わせて新たな製品やサービスの開発などを行うというようなビジネスモデルです。
このように、中小企業同士がお互いの「強み」を活かし合うことによって、 個々の企業が単独では難しい新事業を展開することができますし、 大企業や市場の様々な要望に対しても連携企業を組み替えることによって柔軟な対応ができるようになります。
そして何よりも、大企業が相手でも対等な交渉が可能となるのです。
このような「新連携」を行う中小企業を力強くサポートするために、経済産業省は 「中小企業新事業活動促進法」の成立を目指しています。
これは、中小企業を支える既存の法律(経営革新法、中小創造法、新事業創出促進法)を経営者の皆さんに分かりやすく、 そして使い勝手がよいものに統合強化するとともに、目玉として、新しく「新連携」を行う中小企業のために予算 (約46億円)・金融・税制の面での手厚い支援策が盛り込まれています。
このような「新連携」のパートナーを探し出す 「ベンチャーフェアJAPAN2005」というイベントが、 1月26日(水)と27日(木)の2日間にわたって東京国際フォーラム(有楽町)で開催され、 私も視察に行ってまいりました。
これは、企業同士の「お見合い」のようなもので、今年は約240 の中小・ベンチャー企業が出展をし、約2万7千人もの来場者を集めました。
昨年は、出展した企業の約3割が新しい販売先や事業の提携先を決めるなど、 このフェアは商談の場としても高い実績を挙げています。
会場では、出展者代表の、東成エレクトロビーム株式会社 の上野社長から直接お話をお伺いすることができました。
この会社は超微細レーザーを使った優れた加工技術を有しているのですが、 ここが「コア企業」として中心となって、高度な切削加工や研磨などの技術を持つ他の企業と連携を行っています。
こうすることによって、航空宇宙分野や原子力分野などに用いられる付加価値の高い製品を造り出しているのです。
また、広島にある株式会社久保田鐵工所のブースも訪ねてみました。
この会社は、広島大学や産業総合技術研究所、そして関連の金型製作会社などと協力して、 世界初の革新的な「ワンショット工法」という冷間鍛造技術を生み出しました。
この技術により、ある自動車部品を造るのに、これまで202工程必要だったものがわずか5工程で済むことになりました。
その結果、コストが約2割削減でき、質量が約3割も軽量化されることになるそうです。
このような軽量化された部品は、自動車の燃費を良くしたり、環境にやさしい製品を作り出したりするのにも役立ちます。
「ベンチャーフェアJAPAN2005」の会場でも、先般ご紹介した新法を早く通してほしい、 と数多くの経営者の方に訴え掛けられました。
私が、この法案を一日も早く成立させるために、国会の審議に全力を尽くそうと決意したのも、 このフェアに足を運んだことが大きな原動力となっています。
最後に、「ベンチャーフェアJAPAN2005」に参加された出展者と来場者の皆さんにとりまして、 このフェアでの出会いが数多くの新たな事業の展開へと大きく羽ばたくことを切に願います。















